天文トピック解説
ぐんま天文台の観測普及研究員が毎日午後3時から30分間、日替わりでお話しします。予約不要です。
4月29日(金) | 「重力のふしぎ」 担当:大林 均 |
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4月30日(土) | 「ボランティアによる天文学」 担当:西原 英治 |
5月1日(日) | 「ぐんま天文台150cm望遠鏡を用いた静止衛星観測の試み」 担当:橋本 修 |
5月3日(火) | 「重力のふしぎ」 担当:大林 均 |
5月4日(水) | 「火星が近いぞ!」 担当:浜根 寿彦 |
5月5日(木) | 「近くの星は面白くないのだろうか?」 担当:長谷川 隆 |
お話の概要
重力のふしぎ
担当 : 大林 均
重力で光が曲がる「重力レンズ」、入ったら出られない「ブラックホール」、ノーベル賞受賞確実とも言われる「重力波」の検出など、最新の宇宙観の理解に欠かせないいくつかのトピックのうち、アインシュタインの一般相対論に関連したものを、難しい数式を使わずにやさしく紹介します。
講演予定 29日15時 3日15時
ボランティアによる天文学
担当 : 西原 英治
天文学では、従来からアマチュア天文家が、彗星、小惑星、超新星などの新天体を発見したり、惑星表面への小天体の衝突現象を観測したりして、科学的研究に大きな寄与を果たしてきました。
近年では、インターネットの普及にともなって、もっと幅広い層の多数のボランティアが、ネット上でプロの研究者と協働して、様々な成果を上げています。
この講演では、シチズン・サイエンスといわれるこのような潮流を概観して、いくつかの代表的な成功例を紹介します。
講演予定 30日15時
ぐんま天文台150cm望遠鏡を用いた静止衛星観測の試み
担当 : 橋本 修
地球は数多くの人工衛星に囲まれており、それらを識別したうえで追跡・管理することが、安定した宇宙空間の利用には不可欠である。特に近年では、地上からの観測でひとつひとつの衛星の検知や識別を行うことが極めて重要であると認識されるようになってきている。そこで、具体的な手法を検討するための基礎的なデータを取得するべく、ぐんま天文台150cm望遠鏡を用いて、静止衛星の測光および分光観測を試みた。
講演予定 1日15時
火星が近いぞ!
担当 : 浜根 寿彦
5月31日に地球に最接近する火星。接近とはいっても今年は「中接近」で、それほど大きく見えるわけではありません。大きく見える「大接近」は再来年の夏になります。この違いはどうして生じるのでしょうか。
また、火星は生命誕生や存在の可能性への関心から、つねに探査が行われています。活発な探査から明らかになった古代の火星環境についても紹介します。
講演予定 4日15時
近くの星は面白くないのだろうか?
担当 : 長谷川 隆
天文学者といえば、「ちょっと足もとがおろそかで何億光年も向こうのことしか見えていない人」。みなさんそう思い込んでいないでしょうか?自身も若いころはそうだった気がします。みなさんおなじみの近くの星は調べるに値しない天体なのでしょうか?夏の天の川の季節を前に、銀河天文学の予習はいかがでしょうか?
講演予定 5日15時
関連情報
- ゴールデンウィーク期間中のイベント予定。
- 夜7時からは「天体観望」を行います。